#10月12日

「パシュ!」「パシュ!パシュ!!」

「トントントン」

冬を目前に控えた住宅地に響く音ーーーそれはサマルカンドの冬支度。

アクリルコーティングのビニールシートを、窓枠の大きさに切って打ち付けていく。室内保温のための、いわば目張り。同時進行で暖炉(ペチカ)の点検も済ませる。もう随分と冷え込んできたから、皆大忙しだ。

なお、10月15日から国境は再閉鎖になるという話で、サマルカンドだけでも隔離対象者は多すぎて今やなんと ”オリンピック競技場” に収容されている。そして競技場の周りを、ぐるーっとその親戚一同が「いつうちの親戚は隔離終了になるんだろうか……」と取り囲んで待っている。その人数100人規模。ちょっと異様な光景だ。

(アレックス G.著)